"ロシアの生んだ新星、ルーカス・ゲニューシャスのピアノリサイタルに出掛けた。2年前のショパン国際コンクールで2位となり、世界中のオーケストラと共演するなど注目の若手の一人。
この日の演目は、ショパンのポロネーズとピアノソナタ3番、ラフマニノフの前奏曲集。落ち着き払った表情で黙々と弾き続けるゲニューシャスは、職人気質なのか。ときおり、天からの啓示を受けるような神妙な顔つきで、虚空をじっと見つめる。
ショパン作品と言えば、優雅で透き通るような調べを思い浮かべるが、幻想ポロネーズはどこか重たい雰囲気を秘める。その分、胸に深く迫ってくる。一方、ピアノソナタの壮大な調べは、先ほどまでとはうって代わり、心が一気に解き放たれる。
ラフマニノフの楽曲は、最近たまたま名曲集を聞いたばかり。でも、この日の作品は聞いたことがない。じっくりと名匠の調べを楽しめた。
クラシックコンサートに行くと、いつもなら目をつぶって聞き入る。でも、きょうはじっくりと観た。席が前から3列目と観やすい位置だった。ラフマニノフ作品はテクニカルな演奏を求められので、観ていて楽しいというのもある。ピアニストの凄さを知るには、やはり実際に目の前で弾いてるのを観るのが一番だ。 "
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